« 2010年06月 | メインページ/main page | 2010年08月 »

2010年07月31日

opening party in stary sacz

早いものでポーランド生活2週間を過ぎました。
制作(&宴会)などでblogを更新する時間がなかったのですが、お陰さまで展覧会も無事
オープニングを迎えて一息つくことができたので、今回の経緯などを書きたいと思います。
--
DSC04997.jpg

今回はinternational plain art meeting 05というアートイベントに招待されて
ポーランドの首都ワルシャワより南に位置するスタンリソンチ市で滞在制作をしています。
このアートイベントは今年で5回目になり、ポーランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、
フランス、中国、日本のアーティストがこの街に集まり、2週間ほど小学校をアトリエとして
作品制作をして地元のギャラリーで2ヶ月間展覧会をするというアートプログラムです。
基本的には画家の為のプログラムなのですが、近年は現代美術作品も展示しているという事で
サウンドアートの作品制作を行なうために参加しました。今年は日本からは私と山本雄基さん
の2名が参加しています。

行きは飛行機で成田からモスクワ経由でワルシャワ入りして、その後列車に乗り換えて
クラコフを経過してノビソンチまでと長い道のりを辿ります。先月のポーランド大洪水の
影響で鉄道のインフラも大打撃を受けて線路の復旧等も1年くらい掛かる災害だったせいも
あり、ノビソンチからは車で迎えに来てもらいスタンリソンチへ到着しました。

この小さな街は制作環境としては本当に素晴らしく自然豊かな可愛らしい街です。
敬虔なカトリック教徒が多くとても素朴でゆったりと時間の流れている所で、街の中央に
広場が一つあってメインストリートも兼ね備えています。初日から猛暑続きだったせいもあり
物価も1/3位でビールも安いので昼間からカフェでビールを飲んでゆっくりと過ごしてましたが
それは初日だけで、その後の連日宴会に発展していくのです。
滞在先も中央広場付近のホテルで3食美味しい食事を提供してくれます。

参加者の共通で話す言葉は英語なのですが、ラテン系の人が多く参加しているのでスペイン語
が会話の中心になっています。年代も20代から60代まで幅広くキャリアも色々とある
アーティストが参加してるのですが、みんな陽気で楽しく、言語の壁を簡単に超える強さを
持ち合わせていて直ぐに合宿気分になりました。
オーガナイザーのjacekはスタンリソンチ副市長でディレクターのmarianはワルシャワで
デザインを教える大学教授。そしてスタッフの方々も地元の有力者ということで、かなり
密接なタッグを組んでこのイベントを支えています。

初日に市長を迎えての開会式を行い、その後キャンバスを何枚かもらい制作に入っていき
ます。アトリエはホテルから数100m先の小学校を提供してもらい、そこで2週間ほど制作
を行ないます。自分自身は画家ではないので、キャンバスでどうやってサウンドアートの
オブジェクトを作るかを思案していくのでありました。

夜の宴会。基本はウオッカ。プラムから作る自家製の純粋ウオッカは本当にアルコール度数
高いのですが何故か数時間後には酔いが覚めるという不思議なお酒です。ポーランド語での
祝いの歌は参加者の定番となり、その後数十回と宴会最中に暗譜で歌えるほど歌いまくりま
した。9カ国に囲まれて歴史の争いで様々な影響を受けてきただけに人々のポーランド語に
対する誇りは常に持ち合わせて今も全く色褪せません。
宴会の合間に制作をするという表現が正しいくらい、地元の方々の歓迎は素晴らしく厚く
もてなしてくれました。

各国から来ているアーティストが横で制作しているのを横目で見ながら自分の作品を
制作するのはとても刺激的で楽しいものでした。作業のスピードや思考時間、プロセス
のどれをとってもとても素晴らしい人ばかりで展覧会前日まで制作を進めていくので
ありました。(つづく)

2010年07月27日

burning cow

DSC05247.JPG
DSC05258.JPG
DSC05307.JPG


週末に子供達と一緒に中央広場で牛のオブジェクトを作って最後に火をつけて
燃やすというバーニングマン的なイベントを行ないました。アーティスト達と
市民の交流を行なう為、毎年行われていており地元新聞にも取り上げられました。
終了後は消防車が丁寧に消してくれるという連携プレイまで出来上がっています。

2010年07月24日

lake

DSC05152.JPG
DSC05157.JPG
DSC05167.JPG

スタンリソンチ郊外の湖畔でBBQをやりました。
飲めや歌えやの大宴会は、やっぱり言葉の壁を簡単に超えます。ポーランド自体現在も
9カ国に囲まれて常に歴史上の争いの中で多大な影響を受けてきた国なので自国の言葉で
歌うという事が一番のアイデンティティーになります。宴会では次々と色々な歌を披露して
もらったお返しに日本の伝統的な歌を歌いました。改めて音楽のもつ力と音楽をやるという
意味を考えさせられた楽しい一刻でした。

今週末からは街のお祭りと重なって中心部も混雑しています。
29日から開催される展覧会の作品準備も順調に進んでいます、主催者側が
手厚く歓迎してくれるので製作時間を捻出するスキルも作品の重要な要素となっています。

2010年07月22日

good morning

DSC05073.jpg
DSC05074.jpg
DSC05086.jpg

スタンリソンチは日本の昔の田舎を彷彿させる場所で、とても過ごしやすいです。
今回、小学校をアトリエとして提供してもらっていまして各国のアーティストの
制作風景を眺めながら自分の作品制作中です。

滞在しているホテル、中心部の広場、バー、アトリエの小学校の全てでwifiが使えるので
その場がすぐにモバイルオフィスになります。


2010年07月19日

stary sacz

DSC04962.JPG

stary saczに到着後、熱い歓迎を受けました。
18日に市長の挨拶で開会式が行われ、ポーランド人、スペイン人、ポルトガル人、
フランス人、中国人、日本人の20名近くがこれから下旬の展覧会にむけて制作を
行っていきます。

2010年07月18日

warszawa to stary sacz

DSC04908.jpg
DSC04868.JPG

成田発で経由したモスクワ空港ではロシア観測史上初めての猛暑だった為、暑さの洗礼を
受けました。その後ワルシャワに到着して3泊ほど滞在してましたがこちらも連日30度以上
で市内観光をして周り、昨日列車でワルシャワークラクフースタンリソンチと南下して
会場に到着しました。ラテン系の気質がある土地なのですが、各国から20名近くのアーティスト
が集まりこれから4週間ほど制作しながら展覧会に向けて過ごしていく事になります。

2010年07月16日

Poland,Warszawa

DSC04833.jpg

ポーランドのスタンリーソンチ市で開催されるアートフェスティバルの為
現在ワルシャワに滞在しています。7/18より現地に入って作品制作を行い
7月下旬から展示を行い8月初旬に日本へ戻る予定です。
毎日30度以上の暑さの中ですが東欧の街並みはとても美しいです。