音の彫刻展
Junichi OGURO | Sound art exhibition
Mar.6th - Mar.24th 2010 at CAI02 raum01


Video

Junichi OGURO Sound art exhibition


Title : Phase +/-

Year : 2010
Size : 3000 x 120 x 120
Vibration module,String,Amplifier,MAX/MSP/Jitter

Description:
超低周波を振動モジュールから出力して目に見えない音という価値観の視覚化を行う。吊るした4本の紐はその振動を受けて正弦波の形を描き人間には聞く事の出来ない音の形を形成する。
Infrasonic waves are output from the vibration module. Sense of values of sound not visible is visualized. Four strings done to hang it receive the vibration,
form the sinusoidal form, and the shape of the drawing sound is formed.




Title : Sonic line

Year : 2010
Size : 970 x 570
Parametric speaker,Polypropylene,Amplifier,MAX/MSP/Jitter

Description:
超音波と超指向性スピーカーを用いて空間の中で見えない音の直線を作り出す。超指向性スピーカーから送り出される指向性の強い直線的な音は壁を反射して立体音響空間を作り出していく。
The straight line of the sound not seen in the space with a supersonic wave and a super-directional loudspeaker is produced.
A straight line sound of the super-directional loudspeaker reflects the wall and produces the stereophony space.








Title : Sound shadow


Year : 2010
Size : 1000 x 100 x 60
Speaker,mirror, Kent paper,Iron, EVA block,Amplifier,MAX/MSP/Jitter

Description:
人間には聞こえない可聴範囲外の低周波域をスピーカーを用いて鏡を振動させ、その鏡にスポットライトの光を反射させて音の影を作り出す。
A low frequency region outside the range of audibility not heard is produced to human, and the mirror is vibrated with a speaker,
the light of the spotlight is reflected to the mirror, and the shadow of the sound is produced.




all photo by yoshisato komaki
主催;CAI現代芸術研究所
協力;Tamagawa kasei Co.,LTD / Tristate Co.,LTD /Sound project Co.,LTD / 43d


Text

「耳で見る」
音は空間を生み、そして時間を作り出す。
空間を音で彫刻すると、見えない価値観が浮かび上がる。

今回の私の作品は特殊なスピーカーを用いて空間内で音の線を作り出すことや、
聞こえない振動音を目に見えるカタチにすることによって、空間と音の関係性を構築して
音風景(サウンドスケープ)やアンビエントと呼ばれる音楽の表現としても展開している。

普段、私達の聴感覚は視覚からの影響を大きく受けているので
その固定概念の中で聞こえる音はもしかしたら虚像を捉えているのかもしれない。
人間が聞く事が出来ると言われている音の周波数範囲は20Hz-20KHzだが、
実際の環境下では人には聞こえない音も数多く存在する。
「耳で見る」という行為は、聞くことの出来ない音や新しい価値観を捉えるために
空間意識の中で音のカタチを作る事であり、その行為は新たな視野を広げていく。

見える事が全てではなく、聞こえる事が全てではない。


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