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SARC

SARCに行ってきました。
SARC(Sonic Art Reseach Center )はベルファストのQueen's universityという
大学内にある先端電子音楽のリサーチ機関でmax/mspなどの数々の外部オブジェクトを
出していたりと以前から存在は知っていたので今回一番行きたかった場所でもありました。
案内してもらったPeterはここのPhDとして幾つかの素晴らしいインタラクティブな
作品を作っていて、現在他にも20名程のPhDが在籍して先端電子音楽の研究をしています。

驚いたのがその設備の充実ぶりで、建物自体も大きいのですが内部にある体育館程の
ホールスタジオが特に素晴らしかったです。大小のGENELECのスピーカーが多分3-40台
程立体的に設置されていてprotoolsで制御する具合になっていますが、凄いのは更に
床下にも同じ広さの地下空間が広がっており球面上で完全に音を立体的にシュミレーション
する事が出来る所です。日本でもこれほどの大きなホールで立体音響のシュミレーションが
出来る所は知りませんので、その音を聞いてとても興奮しました。

こういった場所に来ると感じるのは、日本にはこのような先端音楽やクリエィティブ
に関するリサーチ機関等が殆どないという事実で、こういった環境が当然ある欧米は
とても羨ましいです。文化はその土地の環境によって作られるとよく言われますが、
彼らは文化を作る為の環境整備の大切さをとても解っていると思います。

ベルファストは28万人程の都市ですがアートギャラリーやアーティストの数は、
札幌に比べて比較にならないほど多く作品のクオリティーもとても高いです。
地理的に考えても北アイルランドは現在イギリス領土ですが北海道と同じ海に囲まれた
島国でもあり似たような地理環境を持っています。それなので札幌の180万都市の
キャパシティーを考えるとあまりにもクリエイティブやアートに対して都市としての
許容がなさ過ぎる気がしますが、良い流れを実現していく為の充分な可能性を持った
エリアだとも感じているので、今後の多方面のネットワークを連携させた動きが
とても重要になると感じています。


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