see sound by ear
スタジオモニタースピーカのdynaudio BM5Aが到着。
長い間使用して来たYAMAHA NS-10Mに別れを告げて入替え作業も
終了。これからエージングですが高解像度でかなり満足な音質です。
実は未だに人間の耳は全ての構造が解明された器官ではなくて
未知な事が多い人間の感覚器官の一つです。微弱な音から大音量
までカバーできるレンジの広さに加え、人間内部のノイズをカットし
外界のノイズも排除しながら聞きたい音にピントを合わせれる等など
耳内部の構造から脳へ直結する働きまで、様々な行程を経過する精密
な器官です。
音楽を作っている人は作業中は耳で音を見ている。その音の色や形は
実際には目に見えないものだけど、耳で見ているという言葉がその
行為を的確に表現しているのかもしれません。それは僕にとっていつも
多くの新しい課題を与えてくれます。
それと同様に最近は今の消費マーケットにsoundをマッチングさせるには
どうしたらよいか?という事もよく考えます。
物として触ったり持ったりもできなく、目で物事を観たりという価値観の付け方
とも構造が違うところですが、音自体が付加価値をもてるという事は物理的にも
手に取る事のできない現象に対して、どう記憶としてメモリーできるかという所
にあるのではと思います。
要は脳の中に置こうと思わない限り音は物として扱われない。この部分に
サウンド クリエィティブの次の領域が広がるのではないかと思っています。
オーディオビジュアルは正に、その音と映像が魂と体の関係のような象徴でもあり
一体化される事によってさらに具現化され、その一つの方向を持っていると思います。
目に映る日常の記憶と音は密接に共存しています。
++
pingmagでpivotの畠井さんが紹介されています。以前製作したPS3のトレーラー
の話などで少し僕の名前も出してもらっております、有り難うございます。
[pingmag記事]
http://www.pingmag.jp/J/2007/01/17/takeo-hatai-do-the-robot-in-cg