experiment-1
最近は正反対の作業を交互にしている事が多いです。
ミニマルなトラックを制作して、その裏では実験的な事を行っています。
以前から色々と貯めている幾つかのアイデアを、あるプロジェクトにアプローチしたいな
と考えてまして、その過程を色々とやっています。
そんな訳で昨日モエレ沼公園で簡単な音響実験をしたくなり機材片手に行ってきました。
暗騒音と呼ばれる一種の定常波音は日常生活に埋没しながら、ノイズや音楽
音声を認識する狭間のレベルに位置しています。
そんな人間にとって極当たり前な、空気のような存在の音に対してある音を入力
する事により、どれだけ馴染むかという、、、簡単に言えばノイズをどれだけぼかせたら
アンビエントに聞こえるのか?というサウンドスケープ的な実験をしてきた訳です。
殆ど人気がなく、そして残響が多いガラスのピラミッド内でmaxmspで作った複雑に
sine波を掛け合わせるオリジナルパッチを出力しFFTで解析しながら空間に馴染ませる
ミックスをリアルタイムで行いそれを録音しながら進めていきました。
この辺の音響と環境空間の関係性は実はまだあまり手のつけられていない、これからの分野
で、どの音がどのように作用していくのか?というのはまだまだ音楽理論の枠を出ていません。
だからこそとても興味深い分野でもあり、色々な事へ応用できる事柄でもあります。
実験例です。
moelenuma-park
(mp3/1m04sec/112kbps/Sapporo JP)
eq:Roland R-09/44khz/16bit/stereo
コメント
僕も帰ったらモエレの冬の写真を
撮りたいので連れてって下さい!w
投稿者: joe | 2006年12月21日 16:03
この音クリスタルボールの音に近い感じがする~。
投稿者: etsuko | 2006年12月25日 11:40
joeさん>冬のモエレもいいですよね〜
etsuさん>クリスタルボールは知りませんでした!調べてみましたが面白いですね。
投稿者: jun | 2006年12月28日 09:35
面白い!
で、クリスタルボールもそうなんだけど、もっと似てる音を体験した事があるよ。
その昔。まだ、僕が小学2年生の頃。
世田谷のある薔薇線に囲まれた、空き地があった。空き地といっても、ジャングルのような森になった、草木がぼうぼうの大きな土地。(70年代はまだまだ、東京にも沢山あったんだよ)
なんで、そのままにされて、しかも薔薇線がされているのかは不明だった。ただ噂によると、ある女性が自殺をしたので、立ち入り禁止になってるとかいう話だった。
ある夏の日。蒸し暑い東京の午後。
僕らは、学校の帰りに、あの空き地にいって虫を捕ろうと計画した。もちろん、もう一つの目的は、実地調査。近所にある結構広い森なのに、一度も入った事がない。なにも情報がない。行くしかないだろう、と。
その森の前までくると、猛烈に暑い日なのに、ひんやりと涼しいくらい。蝉の声。僕らは、示し合わせたように薔薇線を上下に引っ張り、そのなかを次々とくぐった。そして、奥のほうへと足を踏み入れた、その瞬間!
「hhhhhhhaaaaahhhhhhhhaaAAAA」
ちょっと、この世のモノとは思えない音、もしくは声が、しかもあり得ない方向ー天の方ーから降ってきた。
その瞬間、僕らは一斉に走りだし、薔薇線で体を切りながら、慌てて外に出た。そして、走った。森の見えなくなるところまで。
その後の事は、非常におぼろげにしか記憶にない。でも、今でも不思議なのは、その事について、僕ら3人はひとことも話さなかった。というより、話せなかったのかもしれない。何が起きたのかを、お互いに確認するのが怖かったのかもしれない...
今でも、時々思い出す。
あの暑い夏の日のことを。
今日、Junの音で、またその記憶が鮮明に蘇ったよ...
投稿者: youki | 2007年01月15日 13:37
生理的にひびく音です。
好きな音でもあるけど、同時に何か緊張を与える音でも有る。
ものすごくイマジネイティブな音。
投稿者: 久保俊哉 | 2007年01月15日 14:13